印刷機械用部品−01
- 依頼内容
- 全体的に複雑で精度も厳しいが出来ないか?との依頼
- 問題点
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- 全体外観加工は問題なし
- 先端部加工に相当時間がかかると思われたので、どう時間短縮するのかがポイント
- 先端部に角度がついており3等分の平面があり、各平面にはめ合いの掘込(精度必要)がある
- サーキュラーを使えば加工はできるが、先端が飛び出しているので、小径のエンドミルで少しずつしか切削できない
- 切削量がわりとあるのでかなり時間がかかってしまう
- 解決策
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治具製作 ・・・
コンセプトは先端部の荒加工を超硬工具にて重切削できるもの(時間短縮のため)
最大径のツバと次の径の部分をはめ合って外観を6角形にし、さらに別途6角形の角度を施し、割りを入れ、ワークとはめ合った後、バイスにてチャッキングできるように治具を考案 - 結果
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- 時間は相当短縮できた
- 完成後、全品、全箇所をサーキュラーにて精度チェックを行いクリア
印刷機械用部品−02
- 依頼内容
- 現状、溝は治具研にて行っているがコストがかかるので、半分程度のコストを狙って欲しいとの依頼
- 問題点
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- 焼入後切削できる工具があるのだが、客先にその使用を認めてもらえるかどうか
- その刃物を使用した場合、単純に仕掛品を作り、焼き入れ、厚み研磨後、加工すると加工はできるのだが、切削スピード、1回の切り込み量ともに少なく、工具が高価な為、単価面の問題がクリアーできそうになかった
- 解決策
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- まず切削で加工しても良いという了承を得た(精度は維持)
- そこで焼き入れ後 熱ひずみデータをとり、荒加工後の仕上げ代を最小に設定
- 客先、熱処理業者と打合せ。最適硬度を設定
- テンパー工程を入れて刃持ちを良くした
- 仕上げ取り付け用治具を製作
- エンドミル再研磨加工業者と打合せ、再研磨時最小の研磨量を想定し、1本のエンドミルで加工できるm数を最大にして、製品1個あたりの工具費を下げた
- 参考
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※新品エンドミルの加工可能m数 : A ※再研磨エンドミルの加工可能m数 : B ≒ 0.7A ※エンドミルの再研磨回数 : C ≒ 1.2 / D ※1回の再研磨の研磨量(径) : D ※新品のエンドミルの単価 : X ※再研磨エンドミルの単価 : Y ≒ 0.2X ※1m加工あたりの工具単価 : T
としますと、T ≒ ( X + CY ) / ( A + CB )
となります。- 当加工に使用するエンドミルの最終再研磨径は新規購入時よりマイナス約1.2mm
- エンドミル再研磨加工の単価は新規購入時の単価の約2割
工具を丁寧に扱って、1回の再研磨量を少なくして、再研磨回数を多くすれば製品加工単価にしめる工具費は少なくてすむ
- 結果
- 加工、コスト共にクリア
印刷機械用部品−03

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【製品概要】 寸法 40×85×145 材質 SS400 数量 40個 受注形態 繰り返し品 備考 異形状のもの
(治具に取り付けた写真有り)
- 依頼内容
- 加工時間のかかる部分があるが数量があるのでコストは合わせて欲しいとの依頼
- 問題点
- 両方に出ているツバの巾9mm、深さ43mmの溝の部分の加工は、できるのだが時間がかかってしまう
- 解決策
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- 当初は3工程(刃物3種類)に分けて加工していたが、1回で加工するというコンセプトでチャレンジ
- 治具製作(取り付け用治具)
- 刃物選定(サイドカッター)はメーカーを選ばないと同じ条件でも重切削加工ができない場合があることが判明した
- 治具2個、1つの治具にワーク2個セットでほぼ機械を止めないで加工し続けられるよう設定
- 溝も一度で加工
- 結果
- 精度、コスト共良好
印刷機械用部品−04
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【製品概要】 寸法 37×27×80 材質 SCM435 数量 30個 受注形態 繰り返し品 備考 異形状のもの
- 依頼内容
- 以前加工した所ができなくなったので、治具製作も含めてお願いしたいとの依頼
- 問題点
- 工程が多いので、工程、加工を簡素化しないとかなりコストがかかってしまう
- 解決策
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- 決め手の大業はないのだが一つひとつの工程を丁寧にチェックし、工法、治具を検討した
- 角度加工でも可能な限り通常加工の方法で加工する
(機械のヘッドを倒さない、バイスも動かさないで簡易治具を作って加工した) - 材料は丸ではあるができる限りの数量を同時に加工する
- ハイスではなく、フルバック、カッターなど、超硬で重切削をする
- 以上3点をコンセプトに工法を決定し治具製作
- 以前の加工は2箇所同時加工だったものを、3箇所同時加工ができるように、旋盤、歯切用治具を製作した
- 結果
- 厳しい単価ではあったが何とかクリアした
印刷機械用部品−05
- 依頼内容
- 両ワークとも色々な加工があるのだが、(A) にø70の精度穴があり、そこに (B) の旋盤物の先端部を液化窒素で冷しやしバメしてくださいとの依頼
(焼きバメよりも強度が大きくこのケースでは2tの衝撃に耐えるそうである) - 問題点
- 冷やしバメのノウハウが無く途方にくれた
- 解決策
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- (B) を常温時より0.1mm小さくなるまで冷却する為に下記の方法をとった
- シャフトを半分位迄液化窒素につける
- 初回は約15分間冷却する
- 2回目以降は、10分間冷却する(1回につき3本同時に冷却する)
- 上記作業時の日中温度は20°程度を基準にする
- 夏は上記に+2分、冬は-2分を基準に冷却時間を設定する
- (B) の加工精度の設定を、(A) の穴精度より0.05mm大きくする
- 挿入時、直角に挿入できる治具を製作(少し傾いて途中で止まるとすぐに膨張し抜けなくなり不良となってしまう)
- はめ合った後、一昼夜かけて常温に戻す
- 結果
- 良好
印刷機械用部品−06
- 依頼内容
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- ø28の研磨シャフトを (A)、(B) の両側の穴に通し(固定)中心には両側ø15のM20ネジのシャフト (C) を (A)、(B) に通す
- (A) 側面からでているわずかなネジシャフトのø15部分を指で軽く回すと中央のスライドブロック (B)が移動するように製作して欲しいとの依頼
- 図面には厳しい精度、注釈は記入されていないが、打合せ内容を重視してほしいとのこと
- 問題点
- 個々の加工は簡単なようだが、ピッチ精度、真直精度、各々の穴の平行度などの関連に多少の違いがあっても、中央のスライドブロックが動くまでにはならない
- 解決策
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- 大きな決め手は無いのだが一つひとつの加工を大切に丁寧に行った
- (A) のø28穴精度は先方にて使用されるシャフトの+0.01mmに設定(シャフトを (A) に固定するとき穴とシャフトのクリアランスが大きいと2本のシャフトの平行が出なくなる可能性あり)
- (A) の外観加工 特に巾加工に厳しい精度と平行度を当社に規定
- (A) の底面のソリ、平面度を当社にて規定
- (A) のø28穴加工は、最終仕上げは仕上げ代0.5mm以下にして超硬ボーリング加工
- (B) のø28穴とM20は最終仕上げまで必ず同時加工を行う
- 結果
- 良好



